rina sato
ベルベット・クラウ

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世界に絶望した義兄によって弟は生贄に、彼女は忌まわしき業魔にされた。仇の義兄は導師になり、死んだはずの弟は聖主カノヌシとして顕れる。全ての業を鎮め人は穢れを生まぬ存在になる……意志を奪われた、痛みのない世界。認めるわけにはいかない。自分の感じるこの痛みのため、義兄を、弟……カノヌシを止める。剣の師匠はアーサー。武器は右手の籠手の仕込み刺突刃、足技(ブーツに仕込んだ刃で斬る)との組み合わせで戦うが、しかし勝手に体が動いて蹴りが出てしまう為ほぼ我流になっており、序盤は右手の刺突刃で構えるシーンが多いものの、戦闘中の攻撃手段はほとんど足技である。3年前の事件以後は、魔物のように変貌した左手『業魔手』の力を行使し、業魔だろうが聖隷だろうが攻撃した相手を喰らってその力を我が物に出来るようになっている。とある事件でシアリーズがアルトリウスによって埋め込まれたある術式を手に入れ、喰らった力を操作・放出する能力を得ている。ちなみに、普段は包帯が巻き付いており、人間の腕と同じように振る舞える。